Tさん、再度講習にいらしてくださいました。これはめちゃくちゃうれしい!
しかし、お題が「Lファスナーの財布」。いままでなんとなく作ってきましたが、都度反省があったので、今回本腰をいれて再検討してみました。
まずは、いただいたイメージ画像から作りたい作品の構造とパーツへの分解をいたします。
使うのは貧民にやさしいJW-CAD。これがフリーとは素晴らしい(何度も書いてます通り)。
こんな感じかなぁ、と作図します。
百均のダンボール紙にプリントアウトを貼り付けて、型紙作成。
本腰を入れて、治具もつくります。スチロール板を切り出してそれらしきものも作成。
Lファスナーの財布って、使い勝手がよく、しばしば見かけるデザインですが、いまひとつ確信のモテナイままに作り進めます。
それらしい形に仕上がってきますが、どうも嫌な予感がします。
試作品が完成。カードやお札、小銭を収納してやれやれとおもったら・・・
・ファスナーしめた状態なのに、なぜか小銭がぼろぼろこぼれ落ちる(構造の欠陥)
・ファスナーの途中から3cmほど、本体から泣き別れになる(縫製の不味、技術の不足)
・なぜかコインポケットの形がおかしい(設計の失敗、解釈のミス)
・なぜか想定どおりに札がおさまらない(構造の欠陥)
・Rのついたコーナーが左右非対称(作成時の技量の不足) etc.
この体たらくで講習まであと3日。風景から色彩が失せていきます。
文句を言ってもはじまらないので、図面を引き直し、反省点をGoogle スライドに書き出して潰しこみます。
治具も、失敗につながった柔らかいスチロールのボードはやめ、ベニヤ板で再作成。しかし深夜1時。この時間にノコギリ振るうのはまっとうな大人のやることではありません。
型紙を完成は講習の当日の朝。
革の粗裁ちを終えたのが、講習開始の4時間前。
切り出し終わって、あと3時間ちょっと。
さらに資料を修正追記して、掃除して、お迎えボードを出して、道具を揃えて、お昼ごはんを流し込んで・・・あわあわしています
Tさん来訪。教える側も緊張していました。
難易度高いと思われたLファスナー財布でしたが、心配をよそにさらっと綺麗に仕上げてくださいました。さすがTさん、素晴らしい!
無事できてホッとしました。準備の甲斐もありました。
菊寄せばっちり。
縫いも速くて正確。さすがのTさん。モスグリーンのクロムなめし革にピンク/オレンジの糸のコントラストが映えました。しかし、時間切れにつき完成は後日に持ち越しとなりました。
無事完成。ホッとしたの一言です。侮りがたし、Lファスナーでした。
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